ポーツマス ポーツマスは英国海軍のベースのあるところで、街中にヒストリック・ドックヤードの表示が出ています。 ロンドンからだとM3でサザンプトン経由が一般的な行程です。 鉄道ならウォータールーから。 高速から港に出るとすぐにポーツマス・ヒストリック・ドックヤードに出ます。 ここには2艘の船(HMSヴィクトリーとHMSウォリアー)の入場見学に加えて、450年ほど前のメアリー・ローズの残骸と関連のエキシビションに入ることが出来ます。 歴史や船の好きな人にはたまらない場所だと思います。 HMSヴィクトリーはトラファルガーの海戦(英国vs ナポレオン)でネルソン提督がスナイパーに撃たれた船です。 英国は勝利しましたが、彼は戦死しました。 ここでは彼の時代のヴィクトリーを見ることができます。 大砲や火薬の保存庫、ネルソン提督の私室や一般のセイラーの休んだハンモックなど、見所は色々です。 左上 作戦会議が開かれたみたいな彼のお部屋。 右上 これはネルソン提督のダイニングテーブル。 彼はもてなしでも有名だったそう。 左 ネルソン提督のベッド(というかハンモック) 約200年前の軍艦というのは、外のイメージだけで、中を見ることは少ないと思います。 全く規模も時代も違いますが、ロンドンのベルファスト号(第2次世界大戦で活躍した軍艦)などとも比べてみると面白いと思います。 時代はもっと遡って、メアリーローズは約500年前に造船された当時最高の戦艦でした。 ヘンリー8世の時代にフランスとの戦いでポーツマス沖に沈んだものが、1982年に引き上げられています。 泥の中に沈んでいた右舷は残っていますが、潮にさらされた左舷は海の微生物などの影響もあって、すっかり失われてしまいました。 最終的には乾燥させて保存されることになるのですが、今はその前段階で湿度を保ちながら徐々に溶解ワックスを浸透させています。 長さが45メートル、幅が12メートル弱の5層構造で、約400人が生活することができました。 船の縦半分が残ったわけですから、ちょうど断面を見ることができるわけです。 この時代は弓と大砲が船に搭載されていました。 引き上げられた船の中から当時の遺留品もたくさん見つかっています。 ポーツマスのヒストリック・ドックヤードではエキシビションの中でこれらの展示がされ、シップホールで実際の残骸を見ることができます。 記事と写真 バートリーみき |