EileandananCastle アイリーンドナン城





このお城は俗に“世界で最も写真に撮られるお城”と言われたりします。

なぜそうなんでしょう?
なぜかと言うと、このお城の位置する場所、水の上にただひとつポツンと建っており、その背景の山、湖のような水面、お城までの道が素敵な石の橋を渡っていくとその先にこの典型的なスコットランドの中世の塔の形をしたアイリーン ドナン城があるからです。
こういった四角いちょっと背の高めのタワーはスコットランド独特のお城の建築様式です。普通タワーハウスという呼び方で知られており、特に15,16世紀スコットランドのお城はほとんどタワーハウスなんです。同じイギリスの国でもイングランドに行くと中世の同じ頃のお城でも形が違っており、非常に興味深いものです。
このタワーハウス、早いものは13,14世紀ぐらいから存在するのですが、特徴として壁がとても厚く、なんと普通4メートル近くはあったり、窓は小さく上へ高く建築され、上がる時の階段と降りる時の階段は左右反対側にあったりします。一階が普通、一族の団欒の広間でその上は寝室が上に続きます。この種のお城はその機能性から自然に発達されたようで、つまり、中世の時代は戦争があったり敵が攻めてきて攻撃されたりしたのですが、そんな時一族(スコットランドでは特に‘クラン’と呼ぶ)はこの塔の中に動物まで含めて逃げ込んで防御にあたるという具合でした。スコットランドの中世のお城は全くの要塞のためのものでした。

アイリーン ドナン城、このお城はイギリスで最もカレンダーの一枚になるお城の一つですが、場所はスコットランド北部、西側にスカイ島という比較的大きい美しい島があります、その島に渡る手前に、3つの海水の湖が交差してるところにこの島があり、ここに今から700年前に最初のタワーハウスが建てられました。当時13世紀というと,このあたりはロンドンなどはあまりにも遠い所で、むしろ北欧からが近い距離にありました。当時はバイキング(海の海賊)が船で荒らしまわってたのですが、彼ら達から攻撃を免れるためにこの要塞ができたそうです。

このお城の一族領主の名はマックレイ(Macrae)です。スコットランドの有名な名前の一つで、マックレイ家独特のタータンチェックの家紋もあります。こ


のお城は今でもマックレイ家の子孫が一部に住んでいますが、4月から10月までは一般に公開されています。マックレイ家関係の歴史的な資料の展示や家具調度類が残されています。

現在のお城は実は中世のものではなく,百年ぐらい前のものです。説明が無ければ全く信じられないその古い雰囲気は驚くばかりです。18世紀初めに当時のイギリス政府が戦艦からの攻撃でこの完全武装の塔を壊してしまいました。2百年ほど瓦礫のままだったのですが,20世紀初め、元来のマックレイ子孫が夢で見たお城のイメージを再建したところ,寄寓にも出来たお城は元々あったタワーハウスと同じものだったという有名な話です。古いお城の設計図がお城建設後に発見されたのでした。

スコットランドでもっともロマンテッィクなイメージN0.1のお城アイリーン ドナン城、映画にも良く使われますが、最近では007のジェームズボンドでスコットランド秘密情報機関本部として使われました。

このお城見学の後はお隣のスカイ島に渡り、スイス、アルプスのような景色もご覧になってはいかがですか。

記事と写真 オルストン伊津子