キュー植物園

キューガーデンは正式名を王立植物園(Royal Botanic Gardens)といいます。約4500種の植物が楽しめ、絶滅に瀕している品種の保護や、植物学、環境問題の分野で世界的にも重要な役割を果たしていて、世界遺産に登録されています。

 

中世は鹿狩りの場所として王侯貴族のお気に入りの場所でした。キューと王室とのつながりは、1718年にリッチモンド・ロッジにジョージ2世とキャロライン王妃が移り住んできたことから始まります。その息子フレドリックの妻のオーガスタは理想の庭園つくりに没頭しました。オーガスタ妃はオランジュリーやパゴダの建造にも力を入れました。その息子のジョージ3世もキューガーデンの整備に力を注ぎましたが、ヴィクトリア女王の時代に王室から政府に譲られ、一般公開されることになりました。

 

パーム・ハウス (Palm House)

1844年から48年に建てられた、ソテツ、椰子、ゴム、パンの木などの熱帯植物のための温室です。

 

テンペラート・ハウス (Temperate House)

1859年着工、完成までに30年もの月日を費やした温室で、温帯植物を中心に展示しています。現在改築中です。

 

プリンセス・オブ・ウェールズ・コンサーバトリー(Princess of Wales Conservatory)

オーガスタ皇太子妃のタイトルで、1987年7月にダイアナ妃によってオープンしました。コンピューター制御によって気温を調節し、熱帯乾燥地方と熱帯地方を中心とする10の気候帯に属する植物が展示されています。オーキッド、サボテンなど。

 

デイヴィス・アルパイン・ハウス (Davies Alpine House)

高山植物が展示。温湿度名調節のために常時送風しています。

 

民家 (Minka House)

1900年ごろに建てられた愛知県岡崎市の民家で、所有者が亡くなった後、「The Japan Minka Re-use and Recycle Association]を通して、2001年にキューに寄付されました。枠組みは日本人大工が、泥壁と茅葺屋根はグローブ座の職人が手がけました。

 

クイーン・シャーロット・コテージ (Queen Charlotte’s Cottage)

ジョージ3世が1761年の結婚を記念して、王妃シャーロットに贈ったもので、夏の別荘でした。5月にコテージの周りに咲くブルーベルの花群が有名です。

 

勅旨門 (Japanese Gateway)

京都・西本願寺の唐門の5分の4サイズのレプリカで、1910年にロンドンで日英同盟記念親善博覧会のために作られ、終了後にキューガーデンに移されました。周辺には枯山水があります。

 

パゴダ (Pagoda)

オーガスタによって1762年に建てられた塔は、中国風デザイン。現在改築中です。

 

マリアン・ノース・ハウス (Marianne North House)

マリアン・ノースが南北アメリカ、太平洋、インドなど、世界中をを旅して描き続けた832点の油絵が常設されています。


記事と写真 ライト裕子

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