グリニッチ

グリニッジは子午線(経度ゼロ)で有名で、グリニッジ標準時は世界の基準になっています。

 

昔グリニッジはテームズ川沿いの漁村でした。1428年、グロスター公爵がここに、ベラ・コートという最初の城を建てます。

 

ヘンリー8世が生まれたのもグリニッジでした。ヘンリー8世は城を王宮に変え、公園を拡張し兵器工場を建設しました。また、ヘンリーはここで、4番目の妻アンと結婚しています。

 

1616年ジェームス1世は、王妃のために夏の別荘の建設をイニゴ・ジョーンズに依頼しました。1619年の王妃の死で、クイーンズ・ハウスの工事が中断されましたが、 数年後息子のチャールズ1世によって再開され、1637年に完成しました。イギリス最初のパラディオ様式の建物です。

 

天文台は、1675年にチャールズ2世の命により建てられました。初代の王室天文学者であるジョン・フラムスティードはここで天文観測を行い、正確な星座図を作成しました。天体観測により安全な航海を行うことを目的にこの天文台は造られました。

 


地球の時間と位置はグリニッジの子午線によって、経度ゼロ(000°00' 00")との相対関係で計測されます。この天文台が子午線0度に定められたのは1884年のことです。経度と緯度は地球を360度の円としてそれに対する割合として度分秒(000°00' 000'')で表されます。地球は24時間で360度回転します。15度が1時間 です。日本は英国と9時間差があるので、135度東の位置にあるのです。現在、天文観測は他の場所に移され、内部は博物館になっています。

 


現在グリニッジ大学として使われている建物は、王立海軍病院(老人ホーム)として、チャールズ2世の命により、1662年から69年にジョン・ウェブが建設し、クリストファー・レンとホークスモアによって受け継がれました。 ペインテッド・ホールの建物はクリストファー・レンの設計です。バロック様式の天井には、オレンジ公ウイリアムとメアリ女王の栄光をたたえた寓意画が、ジェームス・ソーンヒルによって描かれました。1873年から海軍士官学校の食堂として使われていました。礼拝堂は、ジェームス・スチュアートによって火災の後再建された新古典主義様式の建物です。

 


国立海事博物館ではイギリス海軍の歴史をたどることができます。特に、1805年のトラファルガー海戦に関する展示室と、キャプテン・クックの探検に関する展示室が有名です。海図、地球全図、クロノメーターなど当時の航海技術に関する品も展示されており、帆船、蒸気船、現在の船まで、模型で変化を見ることができます。

記事と写真 ライト裕子
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