ロードメイヤーショー

ロンドンにとって11月の第2土曜日は、とっても大切な日。
この日はロンドンのロードメイヤーの就任パレードが開かれる日です。

一言でロンドンといっても、いろんなロンドンがあります。
普通のイギリス人が「ロンドン」と呼ぶのは、グレーターロンドンのことで、人口約800万人、M25という高速道路の環状線の大体のラインの内側を指します。
例えば「ロンドンの中は無料配達」とか、「ロンドンの平均のxxx」とか、そんな使い方の時です。

でもこのグレーターロンドンの中には地方自治区が33区(Cityが2つとBoroughが31)入っています。
そしてそのひとつがCity of Londonといって、大きさは1平方マイル(1.6平方キロメートル)人口約8000人の小さな地域です。
City of London は旧市街地とか、金融街などという名前でも知られていて、ローマ人が2000年前に壁で取り囲んだ町が元になっています。

ロンドンは職人と商人の町。
そこで各職業を守るために、ヨーロッパのほかの都市同様、ギルドが形成されます。
職人同業組合などと訳されるので、労働者の組合に思われがちですが、全く違います。
丁稚として見習いの子供達が親方の下で働き、修行を終えた後、一人前の職人として認められ、各ギルドに登録されます。
そしてそんな各ギルドから、ギルド長が選ばれます。
City of London には、現在108のギルド(Guilds and Liveries)があります。
つまり、108人の「えらいさん」がいるわけ。
その中から1年任期の世話役が毎年選ばれるわけで、その人がLord Mayorです。
英国の経済を牛耳るロンドンの、経済界のトップですから、言ってみれば「経団連の会長さん」?
日本に相当するものがないので、訳は難しいです。
とりあえず、選挙で選ばれる、日本の市長さんとは別物です。
娯楽のなかった中世には華やかな就任のパレードがロンドン中の労働者の楽しみの一つだったわけです。
例えば子供用の絵本やパントマイムでお馴染みの「ディック・ウィッティントン」なんかも、辛い修行を終えたら、自分だって高い地位に着くことだって夢ではないといった、モラル上の意味もきっとあったと思います。

パレードの日は、ロンドン市のほとんどの道は封鎖されていて、準備で大変。
セントポール寺院の横にはスタンドが作られて、有料で高みの見物をすることが出来ます。
私は約20年ロンドンに住んでいて、初めてこのスタンドからパレードを見ました。

感想ですか?
寒かったです(爆)
そりゃそうですよね。
10度ないところで、じっと座っていないといけないんですから。
でも見ごたえはありました。



だから、もし見たいなーなんて人は、ぜひいつか行ってみてください。
毎年11月の第2土曜日です。
ロードメイヤーショウ(Lord Mayor's Show)でグーグルすると出てくるはず。
とりあえずリンクを張っておきますが、サイトが変わっていたらごめんなさい。

フロートの数は150ほどなんですが、それぞれが楽隊なんかも編成しているので、全てを見るのには1時間以上かかります。
馬車が通ったり、クラッシックカーなんかも。


予定よりもちょっと遅れて、今年のロードメイヤーの金の馬車がやってきました。
お金を払って見に来ている、スタンドにはサービスなのか、身を乗り出してのサービス(笑)
今年のロードメイヤーは「ベアー(熊)」という名前の人。
だからいろんなフロートには熊のぬいぐるみがあしらわれていました。
ロンドンらしいのはこんな人たち。
ロンドンマラソンでそのまま走れそう(笑)