ロンドンで一番小さい家

ハイドパークの北、地下鉄のマーブルアーチから歩いて西に5分のところにロンドンで一番小さい家がある。幅は1メートルあるかないか、でもちゃんと 10 Hyde Park Place’と表札がある。1815年に建てられてからテナントは後にも先にも一人だけ、ルイス.ウォリスという男性だったそうな。この人どれぐらいの期間、住んだかしらないけれど両側、壁にはさまれた幅1メートルの家ではかなりきつーい。夜、寝に帰るだけならいいかも、カプセルホテルみたいな感じで。

この家が建てられる以前は墓場に通じる路地だった。1700年代には死体を掘り起こして病院や医者に売りつけて金を稼ぐ心よくない奴らがけっこういたそうな。もちろんこ見つかると刑務所行き。当時の英国では医者たちの解剖学の研究の為に死刑囚の遺体が使われていた(これは合法的だった)。それでも死体は不足していたようだ。そこに目をつけて墓の死体泥棒が一儲けしようということだ。一説によると路地を通って墓場にいくのを防ぐために家を作ったといわれている。


記事と写真 ロバーツ千恵子