ビートルズの育ったリバプール

夏の短い休暇に、「リバプールへ行こう!」と、ドライブ旅行に行ってきました。夫は旅程なんてあるのは大嫌いなので、最初の晩だけ泊まるところを予約して、あとはどこへ行くのかな?という、ミステリー・ツアーになってしまうのです。彼は長い間、リバプール・テート・ギャラリーでのクリムト展を見たがっていましたし、私もそろそろビートルズの匂いを嗅ぎに行きたいなと思っていたところなので、北へ向かって出発しました。 

そこで今日はその1として、ビートルズの幼い頃住んでいた家をご紹介します。上の写真は「ストロベリー・フィールド・フォーエバー」に出てくるストロベリー・フィールド Strawberry Field 。ジョン・レノンが住んでいたミミ叔母さんの家の裏に位置する1936年の孤児院で、彼は叔母さんに連れられて、お祭りに行ったりしてたし、よくブラスバンドの音も聞こえたそう。今では、ジョンとヨーコの寄付もされて拡張され、ニューヨークにも作ったそうです。入場できませんが、この赤い門の傍に立つと歌が聞こえてきそう。 

251 Menlove Avenue 

ジョン・レノンがお母さんと離れてミミ叔母さんと、やさしいジョージ伯父さんの許、有名になってロンドンへ行くまで住んでいたメンローブ通りの家。ここで、プレスリーをラジオで聞いてロックに夢中になり、安いギターを弾いて、ビートルズになったのです。「プリーズ・プリーズ・ミー」も入口うえの自室で書いたそうです。でも叔母さんは、このかわいい甥がどんどん転落してゆくようで心配でたまらなかったようです。今はヨーコの援助でナショナル・トラストが買い取り、内部も見れるようになりましたが、予約のみ。 


20 Forthlin Road 

ここはポール・マッカートニーの家。お母さんが若くして亡くなったので、お父さんがポールと弟のマイクの面倒を愛情をかけてみてくれた所。お父さんも仕事の傍らバンドを組んで演奏していたミュージシャンなので、ポールも自然と音楽を学びましたし、協力的でした。お父さんは昼間仕事でいないので、少年達はこの家にたむろし、「ラブ・ミー・ドウ」をはじめ20曲以上、レノン・マッカートニーの歌がこの家で作られました。ここもナショナル・トラスト管理で、予約制。
ジョンの家と一緒の予約電話番号  0151 427 7231 


25 Upton Green 

ジョージ・ハリソン少年期の家。4人兄弟でお父さんはバス・ドライバーで、お母さんはジョージがギターを練習した時も励ましてくれたそう。彼はペットの鶏がテーブルで料理になっているのを知ってから菜食主義者になったのだが、近くの肉屋の配達をしてお金を貯めてギターを買ったという。お母さんがビートルズの皆にやさしいので、よくこの家でガンガン練習もおこなった。ここは今、他の人が住んでいるので、そーっと見るのみ。 


Penny Lane 

ペニー・レーン。あの有名な歌に出てくる道の名前。いまも、床屋、銀行、ラウンド・アバウトという交差点などある。ここは、ジョンが幼い頃の学校への通学路だったし、ぐれていた頃は盗みもやったし、クオーリーマンという名の最初のバンドの時もこの道添いの教会で演奏。恋人のシンシアはこの通りのスーパーで働いていたこともある思い出深い通りなのです。 


The Empress Public House and Admiral Grove 

このパブはリンゴ・スターの最初のソロ・アルバム「センチメンタル・ジャーニー」のカバー写真に使われており、窓からお母さんも顔を出している。彼の家はこの写真右側にずらっと並ぶ長屋の一部。リンゴの幼いころ住んでいたのは、貧しい地域のデイングルという地域。3歳の時、両親は離婚しているが、お母さんの再婚相手のハリーは米軍基地で働き、アメリカのレコードもいち早く聞けたし、優しくてドラムを買ってくれたのも、この義父。リンゴは体が弱くてしょっちゅう病院の世話になっていたが、他の3人が苦労していた頃はすでに有名なグループのドラマーとして活躍していました。現在この家は他の家族が住むが、内部はレンガを一枚ずつ注意深くはがし、博物館に再現する予定だそうです。 


Beatles Magical Mistery Tours 

今回はこれらを含むビートルズに関する主だった所を、ぐるっと2時間で回る観光バスを使って見た所をご紹介しました。これは2度目ですがガイドが違うと話す内容も違うので、何度乗っても楽しい「マジカル・ミステリー・ツアー」です。電話で予約しておいた方がいいです、人気ありますから。
電話 0151 236 9091 あるいは 0151 233 2459 

ビートルズの思い出いっぱいの場所はたくさんあります。歩いて、若い少年だったビートルズの足跡を追って見ると、自分も13歳のわくわくした気分になるのです。単に歩いていても、ちらっと上を見てホワイト・チャペル・ストリートだったりすると、「あ、ここはエプシュタインのレコード屋があった所だ。ここで彼らはロックのレコードをしょっちゅう見に来ていたんだな。そして、エプシュタインはといえば、興奮した男の子が聞いたこともない「ビートルズのマイ・ボニーをください」と買いに来てから気になって、そしてどんどんのめり込み、遂にはマネージャーになる最初の場所なのだ」と、想像したりして、楽しくなるのです。
ビートルズの好きな方はぜひ訪ねてください!

 記事と写真 稲垣由美子