マシューストリート

Mathew Street, Liverpool 


「ホワイト・スター」というパブの壁の写真。
ノスタルジーにひたり、いかに私が夢中になっていたかを話しても無関心の夫と共にビールをちびちび・・・ 

きょうは、又リバプールのビートルズ・ファンのメッカであるマシュー・ストリートをご案内。この通りは繁華街の裏通りという風情の、何だか細い道がくねくねしていて、夜になるとほろ酔い気分の人々が歩いていそうな道ですが、何といってもこの通りにはビートルズが通算274回も演奏したというキャバーン the Cavern というクラブがあるので、必ず行かなければならない通りなのです。 
キャバーン・クラブの18段の階段を歩くと壁にイタズラ書きがいっぱい 
「キャバーン」は元々ワイン等の倉庫や卵を詰める場所だったり、戦時中は防空壕などに使われた、地下倉庫だった所をジャズ・クラブとして1957年1月に開業。しかし、当時流行のスキッフルの波に押され、シックなジャズから騒がしい場所に変化してこの年の8月には16歳のジョン、14歳のジョージ、そしてポールはボーイ・スカウトのキャンプで不参加(リンゴはまだ知りあってない)がここで初演奏しているのです。まだ彼らはガキなのですよね! 

キャバーン・クラブでの3人。この写真はハンブルグ修業後なのでプロっぽい。 

ハンブルグへの出稼ぎで彼らはものすごく成熟して帰ってきて、キャバーンで人気が出て、女の子達も気楽に来れるランチ・タイム・セッションを始めたら大当たり。長蛇の列ができて、ガードマンが大活躍したそう。そんな噂を聞いたエプシュタインは、この臭いキャバーンに背広ネクタイで聞きに来て、完全にノック・アウトされて、マネージャーになりたいと申し込むにいたった場所。 







ランチ・タイムに集まったファンの行列。これはすごい! 

皮ジャンでイエー!イエー!と歌いつつ、叫びつつ、人気上昇して、遂には世界のアイドル「ビートルズ」がここでつくられたのです。ところが、彼らがロンドンへ行ってしまうとキャバーンも少しずつ経済的に困って1966年に閉鎖しますが、それよりも地下鉄建設のため、1973年に取り壊されます。ポールが最後の演奏をしました。しかし、保険会社の協力により元のレンガを使って、近くに再建したのが1999年。オープニングは20世紀最後の12月14日、又もやポールとウイングスのコンサートでした。 

 今はビートルズ・ショップをはじめ、有名になったミュージシャンの名を書いた壁やら、ビートルズが合間によく行ったという「グレープス」というパブなど、ぶらぶら楽しめる通りとなっています。 

記事と写真 稲垣由美子