オクスフォード

オックスフォード (Oxford)

町全体の人口は約14万人。学生数は約2万人。専攻とは別に39のカレッジ(学寮)に所属しています。授業は個別指導中心のチュートリアルで、学部単位の講義もありますが、出欠をとることはありません。学期は8週を1学期として、計3学期〈10-12月マイケルマス、1-3月ヒラリー、4-6月トリニティー)で1年コースです。4-6月が試験の時期です。留年、落第はありません。成績が悪い人は、退学あるのみ。

 

クライスト・チャーチ・カレッジ

生徒数619人〈大学生424人、院生195人)。8世紀にフライズワイドが修道院を建て、大聖堂となっていた場所に、1525年ウルジーによってカーディナル・カレッジが設立しました。後にエリザベス1世によってクライスト・チャーチ・カレッジとされました。正面門に建つトム・タワーは1681年にクリストファー・レンによって造られ、毎夜9時5分に101回の鐘が鳴らされます。昔はこの鐘を合図にカレッジの門は閉められました。卒業生には16人の首相、不思議な国のアリスの作者ルイス・キャロル、メソジスト教のウェズレー神父などがいます。 映画ハリーポッターのロケ地でもあります。

 

オリエル・カレッジ

生徒数280人。エドワード2世は戦いから逃走する途中、聖母マリアに願を掛け、もし助かったらオックスフォードに聖母の名を冠したカレッジを設立すると誓いました。1326年に「オックスフォードの聖母マリアの家」を創設。敷地内の住居のひとつがロリオールと呼ばれたことから、オーリエル・カレッジとなりました。

 

コーパス・クリスティー・カレッジ

生徒数190人。ウィンチェスター司教リチャード・フォックスが1517年に創設しました。中庭には1681年建造の日時計があり、頂点にあるペリカンは自らの胸をつついて出す血でわが子を育てるという伝承に基づきキリストの聖体を象徴しています。

 

マートン・カレッジ

生徒数250人。大法官ウォルター・ド・マートンが1264年に創設しました。学生の宿舎件教育の場として設計された最初のカレッジです。1481年のゲートタワー、1500年ごろのゲートウェー、14世紀の中庭、16世紀から変わってない図書館、1290年に建てられた礼拝堂とステンドグラスなどがあります。日本の皇太子殿下がここに留学していました。卒論は「アビンドンをめぐる運河」がテーマだったとか。

 

ユニヴァーシティー・カレッジ

生徒数310人。1249年、ウイリアム・オブ・ダラムが学者のために必要経費を遺贈したのが元になり、1280年に創設しました。詩人のシェリーやアメリカ大統領だったビル・クリントンも在籍していたことがあります。

 

オール・ソウルズ・カレッジ

1438年に百年戦争の戦没者のために、カンタベリー大司教シシェルが創立しました。中庭を囲む建物は1443年に完成。2つの党派、1733年にホークスモアによって加えられました。1658年のレンの日時計。大学院のみで、特別な研究者のみ。

 

セント・メアリー教会

13世紀建設の62mの尖塔が目立つ教会です。螺旋階段(127段)を使って塔の上まで登ることができます。かつては大学生活の中心的役割を果たし、図書館があり、講義や式典の会場として使っていました。

 

ラドクリフ・カメラ

17世紀の医者ジョン・ラドクリフの膨大な蔵書を収蔵するために造られた図書館として、1749年に建てられましたが、現在はボドリアン図書館の閲覧室として使用されています。 一般公開はされていません。

 

ボドリアン図書館

宗教改革の混乱の中で離散してしまった書物を一箇所にまとめて整理するために、トーマス・ボドレー卿が1602年に再建しました。1610年から英国で出版した本はすべて1冊をこの図書館に納めることになっています。蔵書は500万冊といわれますが、持ち出しは禁じられています。 ディヴィ二ティ・スクールで、見事な扇天井を見ることができます。

 

ハートフォード・カレッジ

1874年に銀行家のトーマス・ベアリングの多額の寄付によって、中世の2つのホールが合併され、ハートフォード・カレッジになりました。1887年にサートーマス・ジャクソンが設計した新しい建物になったとき、溜息橋が加えられました。近くに、エドマンド・ハレーがハレー彗星を発見した家があります。

 

シェルドニアン・シアター

学位授与(卒業式)などの儀式はここで行われます。コンサートや講義の会場にもなります。建築家クリストファー・レンの最初の作品で、古代ローマの野外劇場をモデルに造られたそうです。 周囲に古代ローマの皇帝の胸像が見られます。

 

トリニティー・カレッジ

裕福な役人だったサー・トーマス・ポウプが1555年、13世紀の修道院の学舎跡に創立しました。

 

ベリオル・カレッジ

13世紀半ば、土地の所有権の問題で、ジョン・オブ・ベイリアルはダラム司教と激しく争いました。ベイリアルは司教に暴力をふるったという理由で、公開鞭打ちの刑を受け、何か慈善行為を行うよう命令されました。1266年までに彼は16人の貧しい学者のためのホステルを創設し、1282年になって未亡人がこれを正式にカレッジとしました。オックスフォードの中で一番古いカレッジのひとつです。皇太子妃雅子さまが外務省時代に留学したカレッジです。

 

セント・ジョンズ・カレッジ

ロンドンの裕福な仕立て屋サー・トーマス・ホワイトが15世紀のカレッジを買い取り、1555年に仕立て屋の守護聖人であるヨハネ(ジョン)の名を冠して再建しました。

 

アシュモリアン博物館

1683年に造られた英国で一番古い博物館です。ウッチェロの「狩り」をはじめとする絵画、ギリシャの壷(クレタ島のクノッソス宮殿を発掘したのはアシュ森アンの館長だったアーサー・エヴァンス)、エジプト、中国陶器、ヨーロッパ陶器など、見所がたくさんあります。入場無料です。


記事と写真 ライト裕子

 
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